16. ドイツのお遍路

ドイツのお遍路

南チロル(北イタリアのドイツ語圏)を家族に見せるつもりで泊まった田舎の宿(常宿)で、ドイツのミュンヘンからイタリアのベネチアまで日本で言えばお遍路的、しかし彼の場合は誰かのためにや信仰というのではなく、自分の内面を見つめる旅をしているという、来月の始めに60歳で定年退職(警察官)するというドイツ人と知り合いました。宿の夕食時に隣同士になった人でした。

夕食後に外のテーブルに移って(イタリアではだいぶ前からレストラン内での喫煙厳禁) グラッパを何杯も奢り合いながら女房も一緒に楽しくお話したのですが、この本にあるルート通りに歩いてきてドロミーテンの入り口のここでちょうど半分の距離の約250キロを10日間で歩いたそうです。彼の旅は半分で終わったのですが、「お前なら出来るかも知れない」と私にこの本を終わりにくれました。

女房が「エンジンの付いたものばかり乗っているあなたにはたして出来るかしら」みたいな事を言っていましたが、いつかチャレンジしてみたいと思います。「ヤコブの道」というドイツからフランスを通ってスペインに行く本当の意味での欧州版お遍路には前々から興味がありましたので、その前にすべき予行演習としては最適です。これが出来なければ距離的には5倍以上あるヤコブの道を行くことはかなわぬことでしょう。