2. バイカーの友

バイカーの友

これはFrühstücks-Tüten(フリューシュテュックス・テューテン)というもので、訳は「朝飯袋」です。一見、変哲も無い紙袋ですが、脂質に強く(破れず)、通気性があり、新鮮さと香りを逃がさない、なんて特徴があるとパッケージの左下にうたわれています。これはバイカーのお供ともいえる袋で、私もよく携帯しています。もしかするとドイツ語圏(ドイツ・オーストリア・スイス)のバイカーに顕著なのかも知れませんが、朝飯の時に昼飯をこっそりこしらえてこの袋に入れてタンクバックの中などに押し込むわけです。大体こちらのバイカーは一日の移動距離が長く、のんべえも多いので昼間は、日帰りの場合を除いて、あまり重い食事をせず、夕飯に重点を置くのです。本当は宿屋でもたまに「ご遠慮ください」みたいな注意書きを見たりしますが、おおっぴらにしない限りとがめられることは無いようです。私も自分を含めてそのような場面に出くわしたことがありません。これを数枚、日にち分持って出るのですが、突然の雨や、空腹、距離を稼ぐために先を急いでいるような時の心強い味方です。バイカーに人気のイタリア領側のチロル地方などでは夕食の始まりが大体午後の9時、それ以前は大きなホテルのレストランでさえ開いていない事があります。勿論、レストランは昼食時の後は夜の開店時まで長い長い昼休みで閉まっています。そんな時は余分にこの紙袋を持参します。くすねる量が多かったり、食卓を囲むメンバーが多かった場合など、これ見よがしにテーブルの上に小銭を置いていく人も居るようです。